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『アンのゆりかご』

私はアンのお話が好きです。とりわけ日本語に訳されたものは村岡花子さんのでなきゃいやなの。
ちょっと昔風な丁寧なしゃべり口はプリンスエドワード島のその時代の雰囲気を想像させてくれます。

この本は村岡花子さんの孫娘の方が書かれた本、「村岡花子の生涯」です。

              

★アンのゆりかご 村岡花子の生涯 / 村岡恵理

村岡さんの翻訳が好きだなぁなんて言っていても、私は村岡さんのことをほとんど知りません。
戦前生まれ、その時代に生まれて英語の翻訳をする。
女の子が上の学校に行けるのは稀な時代。
英語の本が読めるってどんな育ち方をされたのだろう?

村岡さんは当時珍しかったであろうミッションスクールに入学します。
周りは華族のお嬢様が多い中で奨学金をもらい寮に入って生活することになります。
村岡さんの実家は裕福ではない、幼い頃から利発だった花子に父は期待します。
そこで主にカナダ人、他にもアメリカ人の女教師から学ぶことになります。
一日の生活(規律かな?)を英語で暗唱する、聖書をそらんじる。
そんな生活の中で村岡さんは英語の力をつけていきます。

もともと本の好きだった村岡さんの楽しみは学校の図書館に置かれた洋書を読むこと。
その頃の日本の本にはなかった美しい装丁にも少女だった村岡さんは心を奪われたことでしょう。

村岡さんの寮での生活、英語のお芝居を発表をしたり詩の暗唱をしたり、「赤毛のアン」の世界と重なります。
カナダ人の先生方の考え方や物言いなど、そこには私の読んだ「赤毛のアン」を彷彿とさせ、この学校で育ったからこそ村岡さんのあの「アン」があったのですね。

ミッションスクールの先生が帰国する時に託された“Anne of Green Gables”を戦争中も隠れて訳し続け防空壕に持って入って守り「赤毛のアン」となって本になるまで永くかかったそうです。

この本の中には、ご主人との出会いや結婚のいきさつ、生まれた子供の死など村岡さんの孫娘であったから書けたのだろうという内容も。

もう一度「赤毛のアン」を読んでみよう。
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